まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2023年は予想外の円安株高の追い風で筆者の運用成績も好調でしたが、あなたの2023年の運用成績は?」では・・・
1位:+10%以上 36%
2位:+5%以上 18%
3位:+30%以上 9%
〃:+1%以上 9%
〃:-5%以下 9%
〃:分からない 9%
〃:投資はしていない 9%
となりました。1位は「+10%以上」で4割となっています。その上の選択肢が「+30%以上」なので、正確には「+10%以上、+30%未満」ということですね。
前回ご案内したように当方のポートフォリオは「+18%」でしたので、みなさん大体同じような成績と言えるのかもしれません。
全体的には
・プラス:73%
・マイナス:9%
・その他:18%
ということですから、やはり昨年は投資が報われた1年だったと言えそうです。
リセッション&利下げで「円高株安」のWパンチを覚悟していたわけですが、実際には「円安株高」ということで全く予想を外しました。相場を読むのは難しいものです。昨年に限っては良い方向に外したわけですから結果オーライと言えるかもしれませんが。
今年も望外に運用成績が伸びることを期待せず、期待したいと思います。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは2月11日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1902
〔前回のコラム〕2023年は損した?儲かった?
--- Ginkou ---
24年の米国株「景気減速でも株高」予想 日本株は1〜2割高
https://www.nikkei.com
2024年の日米株式相場をどうみるか、金融大手の予想が出そろった。米国景気の先行きを巡っては予想が分かれるなかで、堅調な企業業績を支えに株価が1割程度上昇するとして「景気減速下の株高」を予想する声が出ている。一方、個人消費の弱さへの懸念から株価下落を予想する声もある。景気の行方が市場に与える影響をどう見るかも一様ではない。
24年末のS&P500種株価指数の目標について各社の予想を集計した。ドイツ銀行やバンク・オブ・アメリカ(BofA)は足元の水準(1日終値は4594)から1割程度上昇し、史上最高値(4796)を更新すると見込む。ドイツ銀は米景気の減速が短く緩やかなものになるため、株価の下落は小幅で一時的にとどまり、年末にかけて5100まで上昇すると予想する。
景気が前提通りであれば企業の1株利益(EPS)は10%増加するとみる。仮に国内総生産(GDP)が2%成長するとEPSの伸びは19%に達するという。ドイツ銀は「労働市場の逼迫は企業の生産性改善の前兆で、潜在的な株価の上昇余地がある」とし、景気減速下でも株高になるとみる。
BofAは(景気の過熱も冷え込みもない)ゴルディロックスを予想し、24年末にS&Pが5000に達するとみる。GDPが減速してもS&PのEPSは6%増を見込む。「設備更新需要の増加や人工知能(AI)による企業の効率化が進み、コスト削減で利益率も改善する」という。
株価下落を予想する弱気派の代表格はJPモルガン・チェースだ。24年末のS&P予想は4200と足元の水準から9%低い。米国の家計が新型コロナウイルス禍でため込んだ現金などの資産は「24年4〜6月期までにほぼ枯渇する」と予測しており、消費の軟化を警戒する。
24年は米大統領選挙などが予定される「政治の年」でもあり、影響を指摘する見方も多い。ゴールドマンは「大統領選の不透明感がリスク選好を抑制する」と指摘。選挙後は結果にかかわらず不透明感が薄れるとし「年後半になれば不安解消が米株相場を押し上げる」との見方を示す。
2024年末の日経平均株価は3万5000〜3万9000円程度と、4日終値(3万3231円)から1〜2割の上昇を見込む予想が出ている。日本経済の脱デフレやコーポレートガバナンス(企業統治)の改善など23年の株高要因が引き続き追い風になるうえ、1月から始まる新たな少額投資非課税制度(NISA)も援軍になるとみる。
日経平均が史上最高値の3万8915円を更新できるかが焦点だ。SMBC日興証券は「24年も健全なインフレサイクルが続く」とみて最高値更新を予想する。
企業のガバナンス改善を背景として日本株が恒久的な強気相場に移行するとみるのはモルガン・スタンレーだ。営業利益率の継続的な改善や株式の持ち合い解消、資本管理などでMSCIジャパンの自己資本利益率(ROE)は25年に12%まで向上するとみる。日本株に1割の上昇余地を見込んでいる。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
当たらないのが株価予想ではありますが、とは言いつつ市場関係者が現時点で今年の株価をどのように予想しているのかを知ること自体は有意義かと思いますので上記記事から引用すると、米国株(S&P500)の2024年末の見通しはこのようになっています。
12月1日時点の終値=4,594を出発点として、4,200~5,100に幅広く分散しているわけですが、1月18日時点ですでに4,739ですからね!JPモルガン、モルガンスタンレー、UBS、ゴールドマンサックスの予想を上回っています。
もちろん年末までに下がる可能性はありますが、やはり株価予想は難しいですね・・・その原因は、株価は計算上の企業価値ではなく、モーメンタムに左右される部分が大きいから、ということなのでしょう。
つまり、みんなが強気になれば株価は上がるし、弱気になれば株価は下がるわけで、金融界のエリート達にとってもそうした「強気・弱気」までは予測できないということです。
集団心理ですし、特に想定されていなかったイベントで左右されるわけですから当然ではありますが。
ちなみに各予想の根拠は記事にも触れられていますが、要旨はこういうことのようです。
アメリカの景気について意外と悲観的な見方も多いのですね。そうした懸念を跳ね除けて堅調さを維持しているわけですが、我々が思う以上にナローパスを通っていると言うかラッキーな状況なのかもしれません。
だとすると投資家としては幸運が続くことを祈るばかりですね。
次に日本株の予想についてはこのようになっています。
5社中2社が過去最高値である3万8,915円を上回る「バブル越え」を予想しているわけですが、果たしてどうなりますかね。「インフレ基調&低金利」が続くのであればその可能性はゼロではありませんが、とは言いつつ日本株に一切期待していない筆者には全くピンと来ません・・・。
ただそうは言いつつ、年始からの驚異的な急上昇で日経平均は17日終値時点で35,477円まで上昇しています。ちょうど「あと1割」ということですね。
1割くらいなら新たなモーメンタムが起これば達成可能だとは思いますが、果たしてどうなるでしょうか。仮に「バブル越え」が達成されるのであれば感慨深いものがあります。既に35年も経過しているわけですからね!
こちらも年内の達成を祈っておきたいと思います。予想は当たりませんが、祈るのは自由です。
ということで今回の読者アンケートは、「2024年は特に日本株については年初から驚異的な上昇で始まっていますが、年末の日本株・外国株は上昇していると思う?下落していると思う?」でいきましょう。投票は2月18日まで。
■【読者アンケート】2024年は特に日本株については年初から驚異的な上昇で始まっていますが、年末の日本株・外国株は上昇していると思う?下落していると思う?(2月18日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1907
思い立ったら、今すぐこの場で資料請求!
銀行.info メインメニュー