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2024年、金利は上がる?下がる?

執筆者: ginko 発行日付: 2024-01-25

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「2024年は特に日本株については年初から驚異的な上昇で始まっていますが、年末の日本株・外国株は上昇していると思う?下落していると思う?」では・・・

1位:上昇 70%
2位:下落 20%
3位:変わらず 10%

となりました。1位は「上昇」で7割となっています。なるほど。

確かに今年の株価について、普通に考えれば「強気」で良いと思います。この数年の世界の株価に対する逆風は「インフレ対策の利上げ」だったわけですが、インフレ率も徐々に低下し、アメリカなどでは「利下げ」が視野に入ってきています。

金利が下がれば企業の利益は増加しますので株価には追い風です。

それ以外のリスクについても、ウクライナ侵攻は小康状態ですし、ガザ侵攻の影響は今のところ限定的ですし、アメリカ大統領選挙もトランプ・バイデンのどちらが勝つにせよ、結果が出れば不確実性はなくなります。

とするとやはり今年の株価は上昇ということで間違いなさそうです。

ただし。

株価予想は当たらないのが通例ですので、意外と下がる可能性というのもそれなりにあるのかもしれません。

仮に下がるとすれば「想定外」のことが起こるということでしょうから、それを予測するのは不可能ですが、あえて言えば例えば中国のバブル崩壊に伴う世界的な「チャイナショック」などは起こり得そうですね・・・。

年明けから内外の株価は高水準を維持していますが、好事魔多し。何かの拍子に新たな経済ショックが起こることも想定し、リスク管理については十分ご留意ください。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは2月18日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1907

〔前回のコラム〕
2024年、株価は上がる?下がる?

 --- Ginkou ---

24年国内長期金利「4〜6月に上昇」アセマネOneの鳩野氏
https://www.nikkei.com


――24年の国内金利をどう予想していますか。

「日銀のマイナス金利解除で、金利は全体的に上昇する。長期金利は4〜6月にかけて0.8〜1.0%まで上昇するのがメインシナリオだ。1〜3月は、金利の上昇は限られるとみている。1日の能登半島地震で目先の、日銀による政策修正観測は後退した。今年の春季労使交渉(春闘)の状況を確認した後の4月の金融政策決定会合に向けて、政策修正観測が高まっていくだろう」

「現時点では、これまでの日銀による国債購入で市場参加者側からみると売れる国債が不足している面もある。それも1〜3月中には金利が上昇(価格が下落)しにくい背景だ」

――米国の金利見通しを教えてください。

「24年前半の米長期金利は3.5〜4.3%の範囲での動きを見込んでいる。米連邦準備理事会(FRB)は5月か6月に利下げを開始すると予想している。その後の連続利下げを前提に短い年限の債券の利回りはより低下(価格は上昇)するだろう。その結果、10年債利回りが2年債を下回っている今の『逆イールド』は次第に解消されていくだろう」

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

株価予想の次は金利予想ですね。過去何十年も低位安定してきた日本の金利ですが、これまた数十年ぶりのインフレでようやく「利上げ」の環境が整ってきました。

ただ一方で、アメリカなどの諸外国はインフレ率の低下に伴い上記の通り「利下げ」を検討し始めており、日銀の「利上げ」が間に合うかどうかは微妙なところですね。

仮に海外が利下げを進める中で、日本が利上げを行えば大幅な円高となり、景気が腰折れるだけでなく、輸入物価の値下がりから逆にデフレに戻ってしまう可能性があるからです。

加えて能登半島地震の影響も見極めないと行けないでしょうから、日銀の利上げのチャンスは意外とナローパスだと感じます。

そのような環境下で専門家は日本の金利の見通しについてどのように考えているかというと、上記記事によれば

・4月の日銀会合を目途にマイナス金利解除

・4~6月にかけて長期金利は0.8~1.0%まで上昇

ということのようです。預金者にとって金利上昇はありがたいですが、ただ去年の秋も長期金利は1%近くまで上昇していますからね。その点では「金利は上昇するかもしれないけれど影響は限定的」ということになるでしょうか。



加えてアメリカの金利については

・5月か6月に利下げを開始

とのことですから、この予想が正しければ日本の金利も歩調を合わせるように下がることになりそうです。世界の金利はつながっていますからね。

そのように考えると・・・1年後の金利については今よりも下がっていそうですね・・・金利上昇に過度に期待するのはやめておいた方が良さそうです。

ということで今回の読者アンケートは、「今年前半はマイナス金利解除によって金利上昇が期待される一方で、後半は各国の利下げによって日本の金利も下がっていきそうです。現在+0.71%の長期金利は1年後に上昇すると思う?低下すると思う?」でいきましょう。投票は2月25日まで。

■【読者アンケート】今年前半はマイナス金利解除によって金利上昇が期待される一方で、後半は各国の利下げによって日本の金利も下がっていきそうです。現在+0.71%の長期金利は1年後に上昇すると思う?低下すると思う?(2月25日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1912

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