まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「アメリカ大統領選挙の候補者は民主党のバイデン大統領と、共和党のトランプ前大統領、ヘイリー氏の3氏に絞り込まれましたがあなたが支持するのは誰?」では・・・
1位:バイデン大統領 50%
2位:トランプ氏 33%
3位:ヘイリー氏 17%
となりました。1位は「バイデン大統領」ですが得票としては5割となっています。その点では「票が割れた」と言う方が適切かもしれませんね。
トランプ氏は3割、ヘイリー氏は2割です。
筆者も消去法ではバイデン大統領ですが、高齢問題やガザ問題などが逆風となり、「トランプ氏勝利」がメインシナリオとなりつつあるという話も聞きます。
トランプ氏はビジネスマンですので、投資家にとってみればむしろ歓迎すべき点もありますが、とは言え安全保障の危機が深刻化している昨今、ビジネス目線だけで切り盛りされてしまうのも懸念を感じます。悩ましいところですね。
翻ってバイデン大統領が勝利するにはガザ侵攻が終了することに加え、副大統領候補を誰にするかがカギとなりそうです。今のハリス副大統領は人気がないですからね・・・。
今年の秋には次の大統領が決まると思うと早いような気も、遅いような気もしますが、どんなドラマが起こるのか、我々日本人にも無関係ではないだけに刮目して参りましょう。
ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは3月8日まで。
〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1921
〔前回のコラム〕アメリカ大統領選挙、支持するのはバイデン?トランプ?ヘイリー?
--- Ginkou ---
「割安日本」に投資マネー 日経平均、史上最高値視野に
https://www.nikkei.com
13日の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1066円(2.9%)上げ、3万7963円と1990年1月11日以来約34年1カ月ぶりの水準で終えた。人工知能(AI)分野の需要増を期待した半導体関連株への買いが相場を押し上げた。米テック株の上昇基調を支えにした海外投資家のマネーが、なお「割安」に映る日本株に向かっている。
日経平均の上げ幅は2020年3月25日以来3年11カ月ぶりの大きさだった。取引終了の直前には1113円高の3万8010円まで上げた。1989年末の史上最高値3万8915円が視野に入り始めた。
海外勢は1月に2兆円強の現物株を買い越した。短期目線のヘッジファンドに加え、数年単位で運用するアジアや米欧の年金基金など機関投資家にも買い手の裾野が広がっている。
けん引役は半導体関連株だ。製造装置国内最大手の東京エレクトロンは13%高と急伸した。24年3月期通期の業績見通しや配当金の上積みが好感され、1銘柄で日経平均を396円押し上げた。ソフトバンクグループは傘下の英半導体設計大手アーム株急騰を受け、連日、大幅高となっている。
上場企業の23年4~12月期決算発表では稼ぐ力の回復や株主還元策の拡充が示され、海外投資家の見直し買いを後押しした。UBS証券の守屋のぞみ株式ストラテジストは「継続的な収益拡大へのメッセージと評価されている」と話す。
足元の株高の起爆剤になったのが、円安に頼らない利益創出力を示したトヨタ自動車の2月6日の決算発表だ。海外マネーが流入し、13日も上場来高値をつけた。
1株利益の何倍まで買われているかを示す予想PER(株価収益率)は日経平均全体で16.3倍と、20倍強の米S&P500種株価指数を下回る。3月期決算企業の通期業績予想は引き上げが優勢だ。日経平均は1月末から5%上げたが、利益の伸びを受けてPERは当時の16.0倍から小幅上昇にとどまっている。
※抜粋
〔 出典:日本経済新聞 〕
--- Ginkou ---
日経平均、上昇していますね!上記記事の通り昨日は何と1,066円もの大幅上昇で終値は3万7,963円。過去最高値が3万8,915円ですので、いよいよ「バブル越え」が視野に入ってきました。
今日=14日の午前は昨日のアメリカ株下落を受けて下がっていますが、しかしその下落幅はわずかでむしろ底堅さを感じるくらいです。
このまま行けば数日中に過去最高値を更新するかもしれませんね。チャートとしてはこのようになっています。
ただそうは言いつつ、今般の日本株上昇に納得感があるかと言われれば正直あまりありません。東京エレクトロンやソフトバンクグループ≒アームと言った半導体関連株が寄与していると言われればなるほどとは思うものの、日本株が半導体関連であるわけではありませんからね。
円安やインフレが企業業績を押し上げ、PERが16倍前後を維持していると聞くとバブルではないと言えるのかもしれませんが、しかし日本企業がどんどん成長していくイメージは持てません。
では上昇している要因は何かと言うと・・・これですかね。
これはアメリカのS&P500のチャートですが概ね相関していることが分かります。つまりはグローバルに株価が上昇している動きに連動して日経平均も上昇しているということです。
世界の金融市場はつながっていますからね。当然かもしれません。
仮にそうだとすれば、日経平均がバブル越えを果たすかどうかもアメリカ株次第ということになりますが、ではアメリカ株が今後も上昇を続けるかというと・・・まだまだ上がっていきそうです。アメリカのインフレ率は一進一退ですが、それはつまり景気が強いということですからね。
さらに一旦遠のいた利下げ期待も、再び強まるような経済指標が出てくれば株価がもう一段上昇するのは間違いありません。
であればそのタイミングでやはり日経平均も上昇するものと思います。
個人的に気になるのが、そうやって日経平均が「バブル越え」を達成した時に日本の個人投資家のマインドがどう変わるかですね。トラウマから解放され、日本株ブームが起きたりするのでしょうか?
投資とブームの組み合わせは最悪ですから決して歓迎すべきものではありませんが、とは言いつつ40年近く低迷してきたわけですからね!多少のお祭りが起こってもいいような気がします。
筆者は今のところ日本株に投資する予定はありませんが(笑)。
ということで今回の読者アンケートは、「年明け以降、日経平均は大きく上昇し、いよいよバブル越えの過去最高値更新が見えてきましたが、日本株は魅力的?」でいきましょう。投票は3月14日まで。
■【読者アンケート】年明け以降、日経平均は大きく上昇し、いよいよバブル越えの過去最高値更新が見えてきましたが、日本株は魅力的?(3月14日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1926
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