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2%超のインフレはいつまで続く?

執筆者: ginko 発行日付: 2024-03-14

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「ビットコインが高騰を続け、ついに1,000万円を超えましたが、ビットコインは魅力的?魅力的ではない?」では・・・

1位:魅力的ではない 40%
2位:魅力的 27%
3位:分からない 20%
4位:値段次第 13%

となりました。1位は「魅力的ではない」で4割となっています。なるほど。筆者もビットコインは「実体がない」「本質的な価値がない」と考えていますので、魅力的には感じません。

ただ一方で3割の方が「魅力的」と感じ、1割の方が「値段次第」と考えているわけですから、ビットコインへの支持は確実に広がっていると考えて良さそうです。

確かにブームが来てからすでに数年を経てもどっこい値上がりを続けていますし、ETFとしても承認されており、このまま生き残っていきそうな気もしますねぇ。

とすると多少は投資してもいいかもしれませんが、今や1ビットコインは1,000万円を超えていますからね!

筆者には永遠に縁遠い存在であり続けそうです。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは4月6日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1940

〔前回のコラム〕
高騰するビットコインは魅力的?

 --- Ginkou ---

日銀総裁「追加情報で判断」 早期のマイナス金利解除探る
18~19日決定会合 物価2%台定着、春季交渉など見極め
https://www.nikkei.com


日銀の植田和男総裁は12日の参院財政金融委員会に出席した。18~19日に開く金融政策決定会合に向けて「今週、追加的なデータや情報が入ってくると思う」と指摘した。その上で「総合的に判断、点検し、適切な判断をくだしていきたい」と述べた。

既に物価上昇率は2%台が定着し、その要因も原材料高から人件費を反映しやすいサービス価格によるものへ変化しつつある。植田総裁は2月の国会でも、国内経済がインフレの状態にあるとの見解を示しており、日銀は早期のマイナス金利政策解除を探っている。

「(日本経済は)デフレではなくインフレの状態だ」。植田総裁は2月22日の衆院予算委員会では国内経済がデフレではなくなり、インフレ状態にあるとの見解を示していた。2024年以降の物価も23年と同じように右肩上がりの動きが続くとの見方を示していた。

WTI原油先物価格が1バレル=80ドル程度で推移するなどエネルギー価格は落ち着き、直近1年間はCPIの下押し要因に変わっている。日銀はこの2年で物価上昇のけん引役が食料品などモノ一辺倒から、モノとサービスの両輪に変わりつつあると分析し、「賃金と物価の好循環に近づきつつある」との見方を示す。

日銀によると、13年4月時点でマイナス0.3%だった企業向けサービス価格指数の伸びは24年1月は2.1%上昇で6カ月連続の2%台だった。訪日外国人客(インバウンド)の回復で人手不足が深刻化する宿泊サービス(27.0%増)、土木建築サービス(5.3%増)、ソフトウェア開発(4.7%増)などで賃上げを価格に反映する動きが続く。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

日経平均の「バブル超え」ほど華々しくはないものの、日銀にも歴史的な瞬間が近づいていますね。何かと言えば「マイナス金利解除」によって、2013年以降続けてきた異次元緩和をいよいよ少し修正するということです。

そのタイミングが今月の金融政策決定会合なのか、来月の金融政策決定会合なのかは分かりませんが、いずれにしてもこの約1ヶ月でマイナス金利が解除されるのは間違いなさそうです。

マイナス金利と言っても日銀の当座預金のごく一部の金利がマイナスになっているだけですから、それをやめたからと言って実質的に大きな影響はないとは思いますが、マーケットは「その次」を読みますので、市場金利は相応に上昇するものと思います。

上昇すると言っても+0.1%のレベルだとは思いますが・・・。

さてそのように日銀が動き出そうとする背景はもちろん、昨今の物価上昇があります。日銀のインフレ目標が2%のところ、2年近くインフレ率は2%を超えているわけですから、金融緩和を縮小するのは当然と言えば当然です。

ただ気になるのは、すでに日本だけでなく世界のインフレが沈静化しつつあるという点ですね。上記日経新聞の記事から引用すると日本のインフレ率は足元でこのように推移しています。



確かにサービス価格は上昇傾向ですし、賃金上昇を期待する上ではサービス価格の上昇が大事なのは分かりますが、とは言えやはり全体的にはインフレ率は低下傾向にあります。

このまま行けば早晩、インフレ率は目標である2%を下回ることになりそうです。

弊害が多いと言われているマイナス金利を解除するのは良いことなのかもしれませんが、この3月・4月が「マイナス金利を解除する最後のチャンス」ということになりそうですし、その次の「ゼロ金利解除」は当分先になりそうですね。

物価がデフレに落っこちることはあまりないとしても、日銀の目標であるインフレ率2%前後を維持し続けるのは難しそうです。

経済や景気にとってはインフレの方がいいんでしょうけれどねぇ。

ということで今回の読者アンケートは、「日銀のマイナス金利解除が迫る一方で、インフレ率は確実に低下し、早晩目標である2%を下回りそうです。2%を超えるインフレはいつまで続く?」でいきましょう。投票は4月14日まで。

■【読者アンケート】日銀のマイナス金利解除が迫る一方で、インフレ率は確実に低下し、早晩目標である2%を下回りそうです。2%を超えるインフレはいつまで続く?(4月14日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1945

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