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早くも追加利上げの観測!あると思う?

執筆者: ginko 発行日付: 2024-03-21

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「日銀のマイナス金利解除が迫る一方で、インフレ率は確実に低下し、早晩目標である2%を下回りそうです。2%を超えるインフレはいつまで続く?」では・・・

1位:2~3年は続く 42%
2位:もうすぐ終わる 33%
3位:年内は続く 17%
4位:ずっと続く 8%

となりました。1位は「2~3年は続く」で4割となっています。なるほど。確かにインフレは終わる終わると言われながらどっこい1年以上も延命されている感はありますからね。想像よりしつこく続いて「2~3年」というのは十分あり得そうです。

ただ一方で、インフレ率が徐々に下がってきているのも事実であり、その点から「もうすぐ終わる」という見通しにも納得感があります。

果たしてどうなるのでしょうねぇ。

消費者としては憎むべきインフレですが、経済にはプラスでしょうから、ほどほどのインフレがずっと続いてほしいものですね。

財政再建にもインフレは一定の効果がありますしね。

デフレからの脱却を目指していた安倍元総理がご存命であれば、インフレの実現と株価のバブル超えを達成した現状をどう評するのでしょうね。筆者の安倍元総理への評価は賛否両論ではありますが、傑出した政治力と強い信念を持った政治家であったのは間違いありません。

どんな背景があったにせよ、凶弾に倒れたのは本当に残念です。ご冥福をお祈りしたいと思います。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは4月14日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1945

〔前回のコラム〕
2%超のインフレはいつまで続く?

 --- Ginkou ---

利上げ「10月」「7月」観測浮上
日銀、円安進行を注視 年内見送りの見方も
https://www.nikkei.com


「円安に加え原油価格上昇などもあり、物価上昇は加速する可能性がある。日銀は早期の追加利上げを迫られる」。20日、メガバンク幹部は円安進行が金融政策に影響するとの見立てを示した。

日銀は19日の会合でマイナス金利政策を解除し、短期金利の誘導目標を0~0.1%に引き上げた。17年ぶりの利上げだったが、足元では急速に円安が進んでいる。

20日の外国為替市場で円は対ドルで一時151円台と4カ月ぶりの円安・ドル高水準に下落した。利上げは本来は円高要因になるが、植田総裁の「(追加利上げは)ゆっくり進めていける」といった発言で「ハト派」との受け止めが広がり円売りが加速した。

有力視されているのが10月の金融政策決定会合での追加利上げだ。マイナス金利解除後の物価・経済情勢を半年ほどかけて見極め、「急激な利上げという印象を与えずに動くことができる」(日銀関係者)ためだ。

24年1月に2.0%だった消費者物価指数(CPI、生鮮食品除く)の前年同月比上昇率が再び加速に転じれば「7月までに追加利上げに動く可能性もある」(メガバンク幹部)。早期に追加利上げに動くことで「年内にもう1段階の利上げの余地を探ることができる」との声も日銀内にはある。

24年中は追加利上げせず25年以降になるとの慎重な見方もある。政府はマイナス金利解除は容認したが、象徴的な意味合いが強いマイナス金利解除と追加利上げでは経済に与える影響が異なるとみている。

海外中銀の動向にも大きく左右される。FRBの利下げのタイミングが日銀の利上げと重なれば、足元の動きとは逆に急激な円高につながる可能性もある。大規模緩和から「普通の金融政策」(植田総裁)に戻った日銀は国内外の情勢に目配りしながら慎重に追加利上げの余地を探ることになる。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

日経平均の「バブル超え」に加え、日銀が今週「マイナス金利政策」の解除と「イールドカーブコントロール」の終了を決定し、金融市場が歴史的な節目を迎えていますね!

デフレマインドが染みついた筆者には、バブル超えもデフレからの脱却も永遠に無理かと思えていましたが、円安やコロナ・ウクライナ危機による資源高という「アシスト」があったとは言え、時間をかければ実現できるものなんですねぇ。

上記の通りではありますが、異次元緩和を実現した安倍・黒田コンビにはただただ敬服するばかりです。

そんなターニングポイントの余韻も冷めやらぬ中で、早くも「追加利上げ」の観測が出てきていますね!

その要因は、マイナス金利解除後にむしろ円安が進んでいることです。現在のドル円は150円台ということで確かに円安ですね。本来、マイナス金利解除は利上げですから、日米金利差の縮小によって円高となるはずですが、そうならないのが為替市場の難しいところで、むしろ「低金利政策はまだまだ続く」という見通しの方が影響を与えているということなのでしょう。

ドル円のチャートはこのようになっています。



加えて上記記事では原油価格の上昇も指摘されていますが、原油価格はこうなっています。



高騰しているということはありませんが、確かに上昇基調ではあります。80ドルを超えていますね。

もし本当に利上げするということになれば10月あたりということですが、日銀としてせっかく実現したインフレをわざわざ壊したいと思いますかね?

もちろんインフレ率が3%台とかになれば多少抑制しないといけないと思いますが、2%前後であれば静観する気もしますがどうなのでしょうね。

それもそれもこれも「物価と賃金の好循環」次第ということかもしれませんが、日銀が追加利上げせざるを得ないくらい景気が上向くことを期待したいと思います。

ということで今回の読者アンケートは、「日銀がついにマイナス金利解除を決めましたが、市場では早くも追加利上げ観測が出てきています。追加利上げはあると思う?ないと思う?」でいきましょう。投票は4月21日まで。

■【読者アンケート】日銀がついにマイナス金利解除を決めましたが、市場では早くも追加利上げ観測が出てきています。追加利上げはあると思う?ないと思う?(4月21日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1950

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