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円安はいつまで続く?

執筆者: ginko 発行日付: 2024-05-08

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「衆議院の補欠選挙は自民党が全敗、立憲民主党が全勝ということで意外にも立憲民主党が支持を受けた形ですが、あなたなら次の衆院選、どこに投票する?」では・・・

1位:立憲 31%
〃:維新 31%
3位:自民 23%
4位:未定 15%

となりました。1位は「立憲」と「維新」が並んでいてどちらも3割ですね。なるほど。

世論調査を見ると、維新の支持層を自民と立憲が取り合っているという何だかよく分からない結果となっていますが、こちらのアンケート結果は分かりやすく自民への支持が減って、その分、立憲と維新への支持が増えている形ですね。

今すぐ衆院の総選挙が行われれば、立憲の地滑り的勝利となるのでしょうけれど、岸田総理が不利なタイミングで解散するわけもなく、ギリギリまで支持率回復を狙って総選挙を先送りする展開となりそうです。

有権者としては裏金問題を風化させず、しっかり投票に結びつけることが重要ですね。

ただ単なる「お灸」では野党への支持が本質的に広がることはありません。野党は野党でどういう政治を目指すのか、しっかり説明してほしいものです。

少なくともバラマキを約束するだけのポピュリズム政治だけはやめてもらいたいですが、果たしてどのような訴えをしていくのでしょうか。

今回のような千載一遇のチャンスはもう二度と来ないかもしれませんので、しっかりチャンスの尻尾を放さないようにしてもらいたいですね。

ではアンケートへの投票がまだの方は投票をお願いいたします。アンケートは6月1日まで。

〔投票〕https://www.ginkou.info/enquete/?p=1979

〔前回のコラム〕
次の衆院選、どこに投票する?

 --- Ginkou ---

FX、ドル買い比率上昇 1年1カ月ぶり高水準 介入で手じまい
https://www.nikkei.com


外国為替証拠金(FX)取引で個人投資家がドル買い姿勢を強めている。QUICKが集計した店頭FX業者5社の建玉状況によると、円に対するドル買い比率は約1年1カ月ぶりの高水準をつけた。

政府・日銀による為替介入とみられる動きで円が急騰したことを受け、円買い・ドル売りの持ち高を手じまう動きが広がった。

QUICKが集計した店頭FX業者5社(SBIFXトレード、外為どっとコム、セントラル短資FX、マネーパートナーズ、マネックス証券)のドル円取引の建玉データによると、3日時点で円に対するドル買い比率は64.8%だった。前週末から27ポイント増え、2023年3月以来の高水準となった。

個人投資家は相場の流れに逆らう「逆張り」を好むとされる。日米金利差の拡大が意識され円安・ドル高が進む局面でも、政府・日銀による為替介入を意識して円買い・ドル売りの持ち高を積み上げてきた。為替介入とみられる動きが入って円が急騰したことを受け、持ち高を解消しドルを買い戻す動きが広がった。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---

GW中の2回の為替介入で1ドル=160円から151円へ9円も円高に導いた政府・日銀の剛腕は見事でした。

ただ足元ではジリジリと円安が進み、早速155円台の円安になっています。つまりは155円は政府・日銀の防衛ラインではないということですね。最近の為替チャートをチェックするとこのようになっています。



為替介入の賞味期限は長くて1ヶ月くらいかと思いますが、今のペースで円安が進めば賞味期限は2週間ということになってしまいますかね・・・。

さすがに160円近い円安になれば再び為替介入がありそうな気がしますが、投機筋と政府・日銀との神経戦はまだまだ続きますね。

逆に言えば投資家からすれば160円近くなるまでは安心してドル買いができるということになります。上記記事でもFXのドル買い比率は65%と約1年ぶりの高水準とのことです。

実際、仮に筆者がFXをやるとすれば間違いなく円安狙いのドル買いですね。

アメリカの利下げも日本の追加利上げもまだ先とすれば、当面、日米金利差はこのままということで、それはつまり円安傾向が続くということです。

しかし「まだ先」だとしても、「そのうち」アメリカの利下げも日本の追加利上げも行われるとすれば、日米金利差が縮まるということですから、相場の動きが逆回転して円高に反転することになります。

今のところ

・アメリカの利下げ→年内

・日本の追加利上げ→秋ごろ

と予想されていますが、仮に本当にこの通りになるのだとすると「円安は秋ごろまで」ということですね。

とは言いつつ、そもそもアメリカの利下げは昨年も予想されていたことを踏まえれば、すでに1年以上先延ばしされており、まだまだ利下げは始まらない可能性があります。

また、資源価格の上昇や、工場の海外流出、海外投資の拡大に伴って、実需ベースでの円安傾向も指摘されています。

そうなのだとすれば、日米金利差が縮小したとしても円安基調は変わらないかもしれません。

為替相場の予想はプロでも難しいと言われていますが、果たして今般の歴史的な円安はいつまで続くのでしょうね?

と言うことで今回の読者アンケートは、「2回の為替介入で1ドル=151円台まで急伸した日本円ですが、足元ではジワジワ円安に回帰し1ドル=155円となっています。今般の歴史的な円安はいつまで続く?」でいきましょう。投票は6月8日まで。

■【読者アンケート】2回の為替介入で1ドル=151円台まで急伸した日本円ですが、足元ではジワジワ円安に回帰し1ドル=155円となっています。今般の歴史的な円安はいつまで続く?(6月8日まで)
https://www.ginkou.info/enquete/?p=1984

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