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株は今、売却すべき?

執筆者: ginko 発行日付: 2016-1-20

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「今年の為替相場は専門家でも円高予想と円安予想とで分かれているようですが、あなたが考える1年後のドル円相場はいくら?」では・・・

1位:115円以下の円高 33%
2位:100円以下の円高 22%
3位:130円以上の円安 11%
〃:125円以上の円安 11%
〃:現状とほぼ変わらず 11%
〃:110円以下の円高 11%

となりました。1位は「115円以下の円高」ということですね。これから円高が進むことを予想されているわけですが、確かに往時は120円を超える円安である一方、足元は117円台まで円高が進んでおりますので、この調子で行けば115円~110円といった円高水準で落ち着く可能性は十分あります。

ただ一方で投票は分散しておりまして全体をまとめるとこういうことですね。

・今より円安 : 22%
・現状とほぼ変わらず : 11%
・今より円高 : 67%


とは言いつつこうして集計してみても「円高派」が7割ということで読者の多数派は円高を予想していることになります。

世界の株式市場の下落が続く中で、投資資金が比較的安全であるとされる日本円に向かっており、結果的に円高が起きているという見立てをよく聞きますが、もしそうなら株価下落の長期化に伴い、これからも円高がどんどん進む可能性が徐々に現実味を帯びてきます。

しかしながら、アメリカの利上げが断続的に続く中で円とドルの「金利差」から、むしろ円安ドル高になる、というメカニズムは分かりやすいですし、加えて円安の大きな切り札となるのが日本の追加金融緩和ですね。

実際のところ、80円前後だった日本円が一気に120円台まで円安が進んだ原動力は「異次元の金融緩和」です。だとすればさらなる金融緩和によって円安トレンドに戻ると予想するのは自然なことですね。

円高となれば輸入物価が下がり、デフレ圧力が加わるわけですが、もし本当にデフレに戻れば安倍政権も黒田日銀も、そしてアベノミクスも、「デフレからの脱却」という目的からは「失敗だった」ということになりかねません。

さすがにそれは日銀としても避けたいでしょうから、やはり年内のどこかで追加金融緩和が実施されるというのがメインシナリオです。

過去2回は目覚ましい効果があった異次元緩和ですが第3弾ははたしてどうなるのでしょうか?

投資家としては、当局の金融政策に完全に依存する時点で「終わっている」気もしなくはないですが・・・。 

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは2月6日まで。

〔投票〕http://original.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1228

〔前回のコラム〕http://original.ginkou.info/modules/xfsection/article.php?articleid=993



 --- Ginkou ---

新興国投信 弱まる収益力

http://www.nikkei.com

「新興国通貨の下げは実感としてまだ6合目」。龍谷大学の竹中正治教授はそう主張する。

新興国・資源国の通貨は昨年半ばから下げを加速。ブラジルレアルは対ドルですでに8割近く下落した。それでも長期的な趨勢からみれば、ユーロや円など先進国通貨に比べて割高感があり、底入れはまだ先という。

これら通貨の下落をもたらしたのは、米国の量的緩和(QE)など、世界的な金融緩和の反動だ。

リーマン危機後、超低金利で運用難に陥った投資マネーは相対的に高利回りの新興国債券や米ハイイールド債(低格付け社債)、新興国株などに向かった。それが米国の利上げ観測や昨年8月のチャイナショックを機に、マネーは大きく逆流し始めた。

新興国市場の動揺は、日本の個人投資家にも人ごとではない。リーマン危機後、新興国や資源国の株式、債券で運用する投信が大量に販売されて、今も保有する投資家が多いからだ。

では、これらのファンド保有者は今後、どう対応したらいいのか。「早く手放した方がいい」と、損切りを勧めるのは第一生命経済研究所の西浜徹・主席エコノミスト。「米国の利上げのペースにもよるが、新興国は利上げには動けず、通貨は対ドルでずるずる下げそう」だからだ。

これに対して独立系投信コンサルタントの吉井崇裕氏は、「いまさら売っても仕方ない。3年は待つつもりで、いずれ来る反発局面を逃さないために持ち続けた方がいい」と主張する。投信の頻繁な売買は手数料分が損失となり、裏目に出ることが多いという。

高利回り物でも事情が異なりそうなのは米ハイイールド債投信。昨年半ばからの債券価格の下落で利回りは9%程度に上昇している。吉井氏は「5年程度の長期保有を前提にすれば購入の好機」と話す。

高い金利の収入が支えとなり、回復力が早いのが米ハイイールド債相場の特徴。実際に過去の相場では、下落した年の翌年には上昇に転じている。

フランクリン・テンプルトン・インベストメンツのグローバルマクロチームで最高投資責任者を務めるマイケル・ハッセンスタブ氏は「今の市場は悲観しすぎ。個別では投資魅力の高まっている国もある」という。竹中氏は「先んじて経済が悪化したブラジルなどには今年後半から来年にかけて、時間分散で1回目の投資をするタイミングがくるかもしれない」と話す。

投資の好機は往々にして市場が不人気のときに到来する。ただし、高リスクの新興国投資は余裕資金の一部にとどめるのがセオリーだ。

※抜粋

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---


そろそろ銀行に関する話題に戻りたいところですが、引き続き世界的な株価の下落基調が続いている上に、今日は上記の通り日経新聞で印象的な記事を見かけましたので、今回も投資に関する話題でいきたいと思います。どうぞお付き合いください。

まずこれまでの株価の動きを振り返るとこういうことですね。

■日経平均



■アメリカ株価(S&P500)



■世界の先進国の株価(円建て)



■世界の新興国の株価(円建て)



最近、なるべく見ないようにしてきた株式チャートですが(苦笑)、改めて見るとひどい惨状ですねぇ。年初からの下げが強烈であることが分かりますし、その中でも新興国の株価が見るも無残な状態です。

これには株価がそのものが下がっていることに加えて、新興国の通貨が円に対して下がっていることも要因です。つまり株価×通貨の「W安」が結果的に円建てで見た「大幅安」を生み出しているわけですね。日本の投資家からすれば往復ビンタ状態です。アイタタタ・・・。

このように株価の底が抜けてしまうと当然のことながら投資家には強く選択が迫られることになります。つまり「逃げるか、残るか」、そして「売るか、買うか」ということですね。

残念ながらこれには正解はなく、あったとしてもそれは後からしか分からないわけで、結局は自分自身の投資判断に全責任がゆだねられるわけですが、さらに困難となるのが「専門家からのアドバイスが当てにならない」という点かもしれません。

そもそも将来のことは誰にもわかりませんので、「アドバイスが当てにならない」のは当然なわけですが、それに加えて専門家としてもわざわざ当たらないリスクを犯してまで踏み込んだ意思表示をすることはありませんし、また専門家のポジションもそうした思い切った発言を躊躇させます。

要するに「専門家」の多くは証券会社に所属しているわけで、だとすれば会社のためには常に楽観的な見通しを求められているということですね。さらに顧客自身も楽観的なコメントを望んでいるとすれば尚更です。

そうしたわけで切れ味のよい専門家のコメントを見かけることはなかなかないわけですが、上記記事の通り今般の株価下落の中、新興国に投資するファンドなどの比較的リスクの高いファンドについて、第一生命経済研究所の主席エコノミスト氏は「早く手放した方がいい」とバッサリ言い切っています。

なかなかの切れ味ですね!エコノミストという肩書も信用力を感じさせます。

気になるその理由ですが「米国の利上げのペースにもよるが、新興国は利上げには動けず、通貨は対ドルでずるずる下げそう」とのことで、主にさらなる通貨安を通じて新興国ファンドの成績が悪化することを懸念しているというわけですね。なるほど。

他方でもちろん楽観的なコメントもあり、独立系投信コンサルタント氏は、「いまさら売っても仕方ない。3年は待つつもりで、いずれ来る反発局面を逃さないために持ち続けた方がいい」と主張されております。

この「いまさら売っても仕方ない。」という言葉は、筆者を含め逃げ遅れた多くの個人投資家の気持ちを代弁しているのではないでしょうか?問題は3年以内に反発局面が来るのかどうか、という点ですが・・・。

また外資系ファンドの最高投資責任者氏は、「今の市場は悲観しすぎ。個別では投資魅力の高まっている国もある。」とのことですね。確かにここ数週間の株価の動きだけを見て「もう終わり」と考えるのは短絡的すぎると言えるのかもしれません。実際にこれほど相場を下落させるような大きなニュースがあったわけではないですからね。

はたして今は「逃げ時」なのかそうでないのか、むしろ「投資のタイミング」なのかどうか・・・悩ましい状態ですね。さらに株価が下がれば下がるほど投資家の困惑は深まっていきそうです。

ちなみにいつも「逃げ遅れ癖」がある筆者のこと、今回もビタ一文逃げられておりません・・・。もともと2016年末から2017年にかけて資産を圧縮しようと考えておりましたが、こんなに早く調整局面が来るとは想像していませんでした。

今年は「嵐の前の静けさになる」と予想していたわけですしね(苦笑)。

筆者は「塩漬け街道」をまっしぐらに進むことになりそうですが、もちろんそうならないことを祈っております・・・。

ということで今回の読者アンケートは、「年明けからの世界的な株価下落を受けて、新興国ファンドなどのリスクの高い投資資産は早く手放した方がいいと言い切る専門家もいるようですが、あなたの投資判断は今は売り?買い?様子見?」でいきましょう。投票は2月20日まで。

■年明けからの世界的な株価下落を受けて、新興国ファンドなどのリスクの高い投資資産は早く手放した方がいいと言い切る専門家もいるようですが、あなたの投資判断は今は売り?買い?様子見?(2月20日まで)
http://original.ginkou.info/modules/xoopspoll/index.php?poll_id=1230




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