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グローバリズムを支持する?しない?

執筆者: ginko 発行日付: 2017-05-10

まずは前回の読者アンケートを振りかえってみます。前回の「各社が参入を検討するなど仮想通貨の人気が高まっているようですが、その理由の1つとして価格上昇期待が挙げられます。ビットコインなどの仮想通貨は投資対象として魅力的?」では・・・

1位:魅力的ではない 31%
2位:よく分からない、どちらとも言えない 25%
3位:安全性が高いなら魅力的 19%
4位:価格が上昇するなら魅力的 13%
5位:魅力的 6%
〃:あまり値下がりしないなら魅力的 6%

となりました。1位は「魅力的ではない」で約3割ですね。

2位も「よく分からない、どちらとも言えない」 ということで概ね6割の方が「投資対象」としての仮想通貨の魅力について懐疑的ということです。筆者も全くの同感です。「みんなが買うから価格が上がる→価格が上がるからさらにみんなが買う」という構造はどの投資資産も同じわけですが、しかしそれにしても仮想通貨は価値の裏付けが無さすぎですね!

たとえば

・みんなが買わなくなった時
・安全性に対する疑問が出た時
・価格上昇する仕組みに懸念が出た時
・より便利で魅力的な仮想通貨が現れた時
・規制が強化された時


などの要因によって価格が暴落する可能性は十分あります。ビットコインにしても実際にこれまで何度も暴落していますからね。

また規制が緩く、顧客も仮想通貨に対する免疫が薄い現時点では、「投資詐欺」的な勧誘が横行する可能性も十分あります。そうでなくても黎明期はメリットばかりが先行して広まりやすそうですからなおさらですね。

そのようなリスクを考えれば「慎重すぎるくらいでちょうどいい」のではないでしょうか。

ただし。

これらはあくまで「投資手段」としての仮想通貨に対する懸念である点はご留意いただければと思います。何が言いたいかと言えば、「決済手段」としての仮想通貨は利用金額も少額となるでしょうからリスクは大きく減りますし、さらに決済手数料も相対的に低く、利便性も高ければ十分利用可能ですね。

要するに電子マネーの代替としてビットコインなどの仮想通貨を利用するような場合ですが、それなら残高も多くて1万円といったことになるのではないかと思いますので、仮に価値が半減してもダメージは限定的です。

繰り返しになりますが、仮想通貨がすべからくダメと言っているのではなく、「投資対象としての仮想通貨」はまだまだリスクが大きいと申し上げたいわけです。 世の中にウマイ話はありませんからね。

ではアンケートへの投票がまだの方は、ぜひ投票をお願いいたします。アンケートは6月3日まで。

〔投票〕http://www.ginkou.info/enquete/?p=93

〔前回のコラム〕ビットコインなどの仮想通貨は投資先として魅力的?



 --- Ginkou ---

内向き隣国、描けぬ未来 韓国大統領選
http://www.nikkei.com

韓国大統領選は文在寅(ムン・ジェイン)氏による9年ぶりの革新系の政権誕生で決着した。朴槿恵(パク・クネ)前大統領を罷免に追い込んだ市民の怒りは奔流となり、特権層との埋められない格差など成長のひずみに光を当てた文氏を押しあげた。北朝鮮の核危機のさなかの論戦で、日本を含む東アジア情勢を見渡すようなビジョンは最後まで聞かれなかった。

民意の矛先は「積弊」と呼ばれる旧体制下で積み重ねられた政治、経済、社会分野の構造問題に向けられた。時の政権と財閥企業が持ちつ持たれつの密接な関係を築く「政経癒着」の成長モデルが定着し、巨大な富を稼ぐ財閥は創業家の世襲を繰り返す。一握りの勝ち組に入るため権力者の汚職やコネ、接待文化がはびこり、こぼれ落ちた若者が不遇を嘆く。

こんな社会をただそうと「積弊の清算」「政権交代」を掲げた文氏のスローガンは市民の胸に響き、米朝対立の緊張さえ脇役に追いやった。

文氏は雇用改善が急務だとし、81万人の雇用創出をはじめ、中小企業に就職した若者への賃金支援や勤労時間の短縮などバラ色の公約を並べた。実際は「民間企業に負担の重い政策が多く、実現には時間がかかる」と経済団体幹部は身構える。

〔 出典:日本経済新聞 〕

 --- Ginkou ---


お隣の国、韓国で昨日大統領選挙が行われ、革新系候補である文在寅氏が当選しました。

韓国の大統領と言えばそのほとんどの人が退任後に逮捕されたり自殺したりと悲惨な末路を迎えており、特殊な文化と言いますか国民性を感じてしまうわけですが、これまでの歴史を踏まえれば氏もそうしたリスクを十分抱えております。

公約の実現や支持率の維持・拡大も重要ですが、まずは襟元をただし、ホコリを払い、ハッピーなリタイアメントを迎えられるようくれぐれもご注意いただければと思います。

しかしそう考えるとわが日本は政治家のスキャンダルには寛容ですね。すぐ忘れてしまいますし。森友問題もすでに風化し始めている気が・・・田中角栄氏も再評価され始めておりますしね。逆に言えばなぜ韓国はちょっと特異なくらい大統領のスキャンダルに厳しいのか知りたい気がしますね。なぜなのでしょう?

それはともかくとして今回、文氏が当選した背景としては、そもそも韓国では「保守4割、革新4割、浮動2割」ということで革新系が強いお国柄であることに加えて、昨今の世界の大統領選挙の大きなテーマとなっている「格差問題」があるものと思われます。

何と言っても韓国と言えば泣く子も黙る競争社会ですので、多くの鬱屈した「負け組」の票が文氏に流れたのは想像に難くありません。政治でどうこうできるものなのかは分かりませんが、もう少し格差が縮まるのであれば全体的な幸福度が増すのは間違いないのでしょうね。簡単ではないと思いますが、健闘を祈りたいと思います。

このように韓国では「左派」が勝利したわけですが、アメリカの大統領選挙でも左派であるサンダース氏が民主党候補として大健闘しましたし、また「格差問題」に焦点を当てたという意味では、解決へのアプローチは異なるものの、トランプ氏も、フランスの大統領候補であったルペン氏も同じだと言えます。

ではなぜそのように「格差問題」が広がっているかと言うと、冷戦が終了しイデオロギー対立がなくなり、身近な経済問題に有権者の関心が移っているというのはあるのでしょうけれど、それよりなにより着実に進むグローバリズムによって、特に製造業を中心に人件費の安い東南アジアに工場が流失してしまったということがあるのでしょうね。

とするとこれまで製造業に勤めていた方は職を失うか、年収の低下を甘んじて受けるか、ということになります。

もちろん世界全体で見れば人件費の安い国≒貧困国でしょうから、そうした国々で雇用が産まれ、人件費が上昇し、「国同士の経済格差」が縮まっていくということであれば、意義は大きいですね。

実際、15年前の中国と言えば筆者自身のイメージとしても「とても貧しい国」でしたが、今やそういう印象は全くないですね。事実、人件費も大きく上昇し、中国での生産は割高になりつつあるようです。

グローバリズムには経済成長の恩恵を世界中に分配する、という機能が副次的にあるわけで、その点では大変すばらしいものですし、ある意味「人道的」とも言えます。

しかし。

それによって上記の通り「職を失うか、年収の低下を甘んじて受けるか」の選択を迫られている身とすればたまったものではないでしょうし、そのグローバリズムの恩恵を受けている人が外国の人々であれば全く票になりませんから、先進国でグローバリズムへの批判が広がるのも宿命なのでしょうね。

もちろんそうしたグローバリズムは先進国にも恩恵はあるわけで、消費者はより安い商品を買えるわけですし、工場で働くのは難しくなってもサービス業などにシフトすれば働ける可能性は高まります。実際、アメリカの失業率は歴史的な低水準で「ほぼ完全雇用」の状態ですから、場所や職種を選ばなければ仕事はあるということです。

加えて経済合理性からすれば、そしておそらく人道的にもグロバーリズムの流れは止めようもありませんので、国としても政治としても個人としても、素直に時代の変化を受け入れた方が結果的には良いように思うのですが、まぁ、そう簡単に割り切れるものではないことも良く分かります。

新たな冷戦が始まることもないでしょうし、こうしたグローバリズムへの反発は、みんなが諦めてしまうまで、また貧困国の賃金がそれなりに上昇するまで、まだまだ続くのでしょうね。

そして政治家にとっては試練が続くということです。なぜなら繰り返しになりますが、いくら「反グローバリズム」を訴えたとしても、消費者が「より安い商品」を選ぶ限りグローバリズムはますます深化していくからです。

・・・政治家にはなりたくないものですね(笑)。まぁ、襟元が乱れ、ホコリだらけの筆者が出馬できる可能性はゼロですが・・・。

ということで今回の読者アンケートは「韓国の大統領選挙では、深刻化する格差などを背景に革新系の文在寅氏が当選しましたが、世界の大統領選挙で反格差・反グローバリズムの動きが支持を集めています。あなたはグローバリズムを支持する?支持しない?」でいきましょう。投票は6月10日まで。

■【読者アンケート】韓国の大統領選挙では、深刻化する格差などを背景に革新系の文在寅氏が当選しましたが、世界の大統領選挙で反格差・反グローバリズムの動きが支持を集めています。あなたはグローバリズムを支持する?支持しない?(6月10日まで)
http://www.ginkou.info/enquete/?p=99



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