10月号の内容はこのようなものです。
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□ 2017年10月号のコンテンツ □
1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン
(SBI証券、楽天銀行、あおぞら銀行他)
2.最新ランキング
3.読者アンケート結果
・各党の選挙公約において、消費税増税やその増税分の使い道について
は明確に差が出てきそうですが、あなたは消費税増税や使途変更に賛
成?反対?
・日経新聞が実施した2017年銀行リテール力調査では、1位が三井
住友信託銀行、2位が横浜銀行、3位がみずほ銀行となりましたが、
この結果に納得できる?
・金融界でも評価が分かれるビットコインですが、中国や韓国での規制
の動きにも関わらず最高値を更新する勢いとなっています。ビットコ
インは魅力的?
4.今月の購買力平価
5.今月の世界の株価収益率
6.自腹で資産運用中!(11年7ヵ月目)
7.12年10ヵ月目のひとりごと:
「希望の党+立憲民主党は自民党に勝利!?」
+14,200本+237万円
8.お問い合わせ
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ま ち が い だ ら け の 銀 行 え ら び
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□ 2017年9月号のコンテンツ □
1.この1ヵ月で取り上げたキャンペーン
(あおぞら銀行、オリックス銀行、楽天証券他)
2.最新ランキング
3.読者アンケート結果
・内閣府の国民生活に関する世論調査によれば、収入に満足と答えた人
が21年ぶりに不満派を上回ったほか、今の生活に満足していると答
えた人が73.9%と過去最高になっています。あなたは今の収入と
生活に満足している?
・低金利の元、不動産投資がブームです。中古マンションであれば実は
それほど値下がりしないので投資しても安心という指摘もありますが、
不動産投資は魅力的?魅力的ではない?
・コンビニATMが普及する一方で、旧来の銀行ATMの台数は減少傾
向になっておりますが、あなたは旧来の銀行ATMを使っている?使
っていない?
4.今月の購買力平価
5.今月の世界の株価収益率
6.自腹で資産運用中!(11年6ヵ月目)
7.12年9ヵ月目のひとりごと:
「烏合と日和見のススメ」
+14,100本+234万円
8.お問い合わせ
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.info1:この1ヶ月で取り上げたキャンペーン
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■1.あおぞら銀行:延長!1年0.25%
https://www.ginkou.info/news/20170901.html
■あおぞら銀行インターネット支店
/あおぞらネット定期「夏金利キャンペーン」
・6ヶ月 : 年0.15%
・1年 : 年0.25%
・3年 : 年0.15%
・5年 : 年0.15%
※2017年9月1日現在、税引き前
従来同様なかなかの好水準ですが、中でも1年0.25%が目を惹きます。3
年もの・5年もの金利はそれより低いわけですから、これは「戦略的な金利設
定」ということになるのでしょう。つまり赤字覚悟の出血大サービスというこ
とです。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「4.0」。
https://www.ginkou.info/enquete/?p=182
最高が5つ★なので、それに近づく「かなり良い評価」ですね!
金利水準の高さに加え、夏の定期預金キャンペーンが終了していく中であえて
延長したことに好感を抱いている読者の方が多いのではないでしょうか。
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■2.オリックス銀行:円定期1年0.10%、5年0.25%
https://www.ginkou.info/news/20170908.html
■オリックス銀行「eダイレクト預金」
・1年 :0.10%
・2年 :0.15%
・3年 :0.18%
・5年 :0.25%
※2017年9月15日現在、年利、税引き前、100万円以上1,000万円未満
いずれも0.1%を上回っており、特に5年ものについては0.25%という
ことで相応に魅力的ですが、ただ先日までのキャンペーン金利が残像として残
っている方は「満足」というわけにはいかなさそうですね。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「3.0」。
https://www.ginkou.info/enquete/?p=187
真ん中が3つ★なのでちょうど真ん中ということになります。
ただ実際の投票は1つ★から5つ★まで完全に分散していますね。というかそ
の3つ★への投票はゼロです・・・。
完全に「評価が分かれている」ということになります。今の金利水準を評価す
るのか、それとも金利が下がってしまったことに抵抗感を覚えるのかで判断も
変わってくるのでしょうね。
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■3.楽天証券:ドイツ銀行ロンドン支店社債0.67%
https://www.ginkou.info/news/20170915.html
■楽天証券/ドイツ銀行ロンドン支店 円建て社債(既発債)
・9年10ヶ月:利回り0.67%
金利水準は0.67%ということで、今の低金利環境を考えればかなり魅力的
ですね!もちろん「円建て」ですので為替リスクは一切ありません。
ただ問題は約10年という運用期間の長さですね。さすがに今後10年間の金
融環境を見渡せる人は誰もいません。ドイツ銀行が大人しく堅実経営を続けて
いれば徐々にこれまでの傷が癒えてくるのかもしれませんが、一方、再びリー
マンショッククラスの金融危機が起これば、古傷から致命傷に至る可能性だっ
てあります。
特に一般的な事業会社と違って、金融機関は「突然死」があり得ますからね。
そうした本質的なリスクについては十分ご留意ください。
>>>読者アンケート:5つ★満点で平均「2.8」。
https://www.ginkou.info/enquete/?p=192
真ん中が3つ★なのでそれを少し下回るやや残念な結果ということになります。
約10年で0.67%だと「少し物足りない」ということなのでしょうね。
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■4.その他の取り上げたキャンペーン
https://www.ginkou.info/news/
・SBJ銀行:定期2年新規0.80%、既存0.50%
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.info2:最新ランキング
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恒例の、ユーザーのみなさまの投票による銀行人気投票。その2017年版の
9月の途中経過は以下の通りです。
※不自然な投票は調整しています。
・総合ランキング(★は前月比、順位が上昇した銀行)
1位:新生銀行
2位:住信SBIネット銀行
3位:★イオン銀行
また各項目別ランキングの1位は以下の通りです。
・口座サービス:新生銀行
・円預金 :オリックス銀行
・外貨預金 :住信SBIネット銀行
・FX :SBI FXTRADE
・投資信託 :楽天銀行
・住宅ローン :じぶん銀行(現auじぶん銀行)
・カードローン:住信SBIネット銀行
・セキュリティ:新生銀行
・証券会社 :GMOクリック証券
昨年の総合ランキングでは、これまで8年連続1位と圧倒的な強さを見せてき
た住信SBIネット銀行が2位に陥落したわけですが、今月も今のところ2位
ですね・・・。
その住信SBIネット銀行の代わりに1位になったのが新生銀行ですが、今月
も1位を維持しています。果たしてこのまま1位を維持することができるでし
ょうか?注目です。
さて今月の各ランキングの動きをチェックしてみると、カードローンランキン
グを除くすべてのランキングで2位や3位が変動していますね!これらの中か
ら1位を脅かすところは出てくるでしょうか?
>>>投票開始!2017年版のランキング投票はこちらから
https://www.ginkou.info/enquete2.html
>>>2017年版のランキング詳細はこちら(2017年9月2日現在)
https://www.ginkou.info/ranking/
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.info3:読者アンケート結果
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■1.内閣府の国民生活に関する世論調査によれば、収入に満足と答えた人が
21年ぶりに不満派を上回ったほか、今の生活に満足していると答えた
人が73.9%と過去最高になっています。あなたは今の収入と生活に
満足している?
https://www.ginkou.info/enquete/?p=180
1位:今の収入も生活も不満。 33%
2位:今の収入は不満だが生活には満足している。 22%
〃 :今の収入には不満だが生活はどちらとも言えない。 22%
4位:今の収入はどちらとも言えないが生活には満足している。 11%
〃 :今の収入には満足だが生活はどちらとも言えない。 11%
となりました。1位は「今の収入も生活も不満。」というなかなかロックな回
答で約3割となっています。内閣府の調査と対照的ですね!
「今の収入」と「今の生活」に切り分けて集計するとこうなります。
<今の収入>
・満足 : 11%
・不満 : 78%
・どちらとも言えない : 11%
<今の生活>
・満足 : 33%
・不満 : 33%
・どちらとも言えない : 33%
収入への不満が突出しているほか、「今の生活」だけを見ても満足・不満・ど
ちらとも言えないという意見が拮抗しているわけですね。興味深いです!
ただ個人的にはこうした「今の収入には不満で、今の生活にも満足しているわ
けではない」という状態が不幸とは思いません。むしろ明確な不満はモチベー
ションにしやすいわけで、「健康的」とすら感じてしまいます。
逆に収入にも生活にも満足してしまうと一体何がモチベーションとなるのかピ
ンときませんが、今の相対的に幸福度の高い若者たちからすればそれは「昭和
の価値観」ということになるのでしょうねぇ。
実際、いくら物質的に豊かになってもそれだけでは幸せになれませんので難し
いところです。
その点では物欲にまみれた筆者こそ、若者たちの価値観に素直に耳を傾けるべ
きなのかもしれませんが・・・まぁもうしばらくは「昭和の価値観」で頑張っ
ていきたいと思います。
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■2.低金利の元、不動産投資がブームです。中古マンションであれば実はそ
れほど値下がりしないので投資しても安心という指摘もありますが、不
動産投資は魅力的?魅力的ではない?
https://www.ginkou.info/enquete/?p=185
1位:魅力的ではない 60%
2位:今のタイミングでは魅力的ではない 20%
〃 :ケースバイケース、どちらとも言えない 20%
となりました。1位は「魅力的ではない」というバッサリしたもので6割とい
うことになっています。2位も「今のタイミングでは魅力的ではない」で2割。
全体として8割が「魅力的ではない」ということですね。
筆者も基本的には「魅力的ではない」というスタンスですのでこの回答結果は
理解できます。特に借り入れが伴う不動産投資はまず儲からない気がします。
最近のマンション価格上昇も背景に、「不動産投資で月収○○万円」といった
話も目にするようになりましたが、コラムでも指摘したように不動産投資の最
大の、そして根源的な損失は「建物の劣化」にあります。仮に40年程度で建
て替えないといけないとすると、その間に建て替え費用をしっかり貯金してお
かないと「結局損だった」ということになります。
不動産投資の試算のほとんど全てが「毎月の家賃-毎月のローン返済=毎月の
利益」といったもので、建て替え費用までカバーされているものを見たことは
ありません。非常に荒っぽく言えば「家賃-ローン返済-建て替え費用」がプ
ラスになるのかどうかという視点が必要だということですね(正確にはローン
返済の中の元本部分は費用ではありませんが)。
今「成功した!」とおっしゃっている方々が、「物件売却」や「建て替え」と
いった出口のタイミングで本当に収支が黒字になるのか・・・気になるところ
ですね。マンション価格がずっと上昇を続けることもないでしょうし。
なお仮に筆者が不動産投資をするとすれば、「物件価格が大きく下がった時」
ということになるでしょうね。思い起こせば東日本大震災後の湾岸エリアのマ
ンション価格の下落は大きく、筆者も震災被害に心を痛めつつも、それはそれ
としてかなり真剣に物件購入を検討したものでした。
倫理的・感情的にこうした投資行動が褒められたものであるかどうかという点
はさておき、仮に不動産投資をする場合も、他の投資と同じように「割安で投
資できるタイミング」をしっかり見計らっていただければと思います。少なく
とも今はそのタイミングでは・・・ないでしょうねぇ。
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■3.コンビニATMが普及する一方で、旧来の銀行ATMの台数は減少傾向
になっておりますが、あなたは旧来の銀行ATMを使っている?使って
いない?
https://www.ginkou.info/enquete/?p=190
1位:必要なので使っている。 44%
2位:使っていない。 33%
3位:必要ではないが使っている。 22%
となりました。1位は「必要なので使っている。」という意外な意見で約4割
となりました!おぉ、筆者と同じように必要性を感じている人がいるわけです
ね。
筆者の場合は通帳記帳ですが、確かに旧来型の銀行ATMはそれ以外にも振り
込みや税金支払いなどもできるわけで、慣れているからそちらの方がいいとい
う方もおられるかもしれません。
ただ筆者がそうしたATMに並んでいる時に画面を複雑に操作している人を見
かけることはあまりないように感じます。
とするとやはり記帳か、あるいは個人向けサービスがどんどん縮小していく中
で、「ATM手数料を無料にしようと思うと、その銀行のATMを使うしかな
い。」というケースもありそうですね。むしろそのような「ATM手数料節約」
が一番メジャーな回答のような気もしてきました。
と言うわけで全体の回答をまとめるとこうなります。
・使っている : 67%
・使っていない : 33%
つまりは「使っている」方の方が多いわけですが、そうは言いつつコラムでご
案内したように客観的な事実はこのようになります。
・他行の口座からの現金の引き出し件数となると減少幅はさらに大きく、01年
度の件数は銀行の自前のATMが2億4800万件だったが、16年度は1億4900万
件と4割減った。
とするとやはり、そうした旧来の銀行ATMは徐々に減っていくということに
なりそうですね。
時代の流れとは言え、筆者を含め「必要なので使っている」派としては残念な
状況です・・・。
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■4.その他の銀行関連ニュース
https://www.ginkou.info/column/
・いきなりの衆院選!自民党に投票する?しない?
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.info4:今月の購買力平価
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購買力平価とは1つのモノを外貨、例えばドルで買っても円で買っても同じ値
段になる為替相場のことです。モノの値段からその通貨が割高なのか割安なの
か分かるわけですね。
では今月=9月のドル円の購買力平価はと言うとこのようになっています。
・消費者物価ベース : 1ドル=125.68円
・企業物価ベース : 1ドル= 96.56円
・輸出物価ベース : 1ドル= 75.23円
歴史的にはこの真ん中の企業物価ベースの購買力平価を基準に、実勢相場が上
に行ったり(円安)、下に行ったりしながら(円高)、つかず離れず並走して
きたことが分かります。
とすると「企業物価より上なら円安」「企業物価より下なら円高」と言えるわ
けです。
そして2017年9月の企業物価ベースの購買力平価は96.56円。要する
に今は「円安」ということですね。
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.info5:今月の世界の株価収益率
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株価収益率(PER)とは、株価がその会社の利益の何倍くらいになっている
か、という株価の割高・割安を示す尺度です。目安としては「20倍を超えて
いないかどうか」チェックすればいいと思います。
9月の株価収益率の平均は前月と比較して上昇しました。先月の単純平均は1
4.45倍で、今月は14.66倍ということですね。
上がったということは株価が「割高」になったということになります。
<世界主要株式市場の株価収益率(PER)一覧(2017年9月現在)>
https://www.ginkou.info/column/20170916.html
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.info6:自腹で資産運用中!(11年6ヵ月目)
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<運用実績(2017年9月現在)>
https://www.ginkou.info/column/20170918.html
2006年 4月の投資金額: 525万7,529円
2017年 9月の評価額 : 597万5,596円
損 益 : +71万8,067円
まずは運用実績の前月との比較です。今月は約-335円とほんの少しマイナ
スです。ならもう500円くらい追加してプラスにしたい気分ですが、それは
ともかく残った唯一の投資資産である国内REITがわずかに下落したという
ことです。
ただし、すでにほとんどのリスク資産を売却してしまった今となってはプラス
であってもマイナスであっても大勢に影響はありません・・・。
<今月の追加投資/売却>
さてここからは相場全体を眺めながら投資再開のタイミングを探っていきたい
と思います。
まず世界の株式相場をチェックしてみると、毎回書いているうように、日経平
均も、アメリカ株も、円建ての先進国株価もどれも昨年の11月以降ハッキリ
と上昇してきました。その理由はもちろんアメリカの大統領選挙でトランプ氏
が勝利し、そのトランプノミクスに対する期待が膨らんだからですね。公約に
なっていた「大規模な減税」や「大規模な公共投資」に対する期待です。
ただ政権発足から半年以上が経過し、そうした期待はもはやかなり後退してし
まったのではないかと思います。実際、「トランプラリー」は株高・ドル高・
金利高の「トリプル高」だったわけですが、「ドル高」も「金利高」もすでに
頭打ち状態となっています。
つまり、「トランプラリー」自体はすでに収束しているにも関わらず、株価だ
け好調ということですね。これはおそらく、先月もご案内したように「アメリ
カや世界の実体経済が好調だから」ということではないかと思います。つまり
「業績相場」に入ったということですね。
加えて株価をサポートしていると思われるのが、これまた先月もご案内したよ
うに、「アメリカの中央銀行であるFRBの利上げや金融引き締めペースが緩
やかであると予想されている」という点です。FRBも注視してあるであろう、
アメリカのインフレ率も低下傾向にありますのでなおさらです。
この9月の消費者物価は久しぶりに上昇したようですが・・・。
いずれにしても「利上げ」や「金融引き締め」が行われれば借入金利が上昇し
企業業績には直接的にマイナス圧力となりますから、その逆の「利上げや金融
引き締めペースが緩やか」であれば株価の上昇要因となるのは当然ですね。
アメリカの金利が上昇すれば下がるという「逆相関」の関係にある新興国の株
価も上昇基調にあり、辻褄は合います。
ここまで株価の低下要因となってきた北朝鮮の核ミサイル問題も、金融市場の
受け止め方は徐々に冷静になってきているように感じます。その点ではよほど
シリアスな局面を迎えない限りは、株価は当面上昇基調を維持しそうです。
なおこうした世界的な株高の動きに完全に乗り遅れてしまった筆者であります
が(汗)、このタイミングで投資を再開するかと言えば今のところそれは考え
てはおりません。
と言うのも中長期的な投資リスクを考えると、いつもご案内しているように数
年以内に世界的なリセッション=景気後退が到来する可能性があるからですね。
これまで概ね10年に一度繰り返されてきた世界的な金融危機を思い出せば、
リーマンショックから10年後の2018年というのは大きな心理的な節目と
なります。
もちろんそれは根拠のないアノマリーではあるのですが、そうでなくても20
09年から続く今の景気回復局面は長すぎますし、仮にそのような危機が勃発
すれば、大幅な「円高株安」局面となるのは間違いありません。要するにリー
マンショックの再現ですね。
そして、そうした「円高株安」局面こそ「本当の、そして絶好の投資機会」と
言えます。
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.info7:12年9ヵ月目のひとりごと
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■「烏合と日和見のススメ」
+14,100本+234万円
コラムでも取り上げた通り、衆議院の解散&総選挙が突然決まりましたね。筆
者にとっては驚きでしたが、来年末には現在の衆院議員の任期が切れることを
考慮するといつかはしないといけないわけで、内閣改造で支持率が回復し始め
た今というのは「悪くないタイミング」ということだったのでしょう。
他方でその支持率回復の主因がまさにその「内閣改造」に基づくものだとすれ
ば、解散=その内閣も白紙に戻るわけで、「馬鹿にされている」と感じる人も
少なくなさそうです。
内閣改造は8月3日でしたから、まだ2ヶ月も経っていません・・・。
今回新たに大臣に任命された方にとっても、その所轄官庁の職員の方々にとっ
ても、悲劇を通り越して喜劇の感があります。1ヶ月半では何もできませんか
らね。しっかり当選して戻ってこられることを祈りたいと思います・・・あく
まで「人として」同情するという意味合い以上のものはありませんが。
ちなみに今回の解散について、わずか数ヶ月前まで低支持率にあえいでいたと
いうことと、大義や争点が全くないということの2点が引っかかったわけです
が、ただ識者によれば過去の衆議院の解散総選挙を俯瞰すると、「大義や争点
がある方が少ない」ということのようです。
確かに「争点」と言うのは、反対する人がいるからこそ「争点」となるわけで、
みんなが賛同するものは争点にはなりません。とするとわざわざ争点を提起す
るということは「反対する人を作り出してしまう」ことですから、選挙戦略と
しては得策ではないのでしょうね。
「何となくみんなの票を取り込んでしまう」ためにはむしろ争点がない方が良
いのかもしれません。
また与党=自民党+公明党には強力な組織票があるのだとすると、投票率が低
い方が望ましく、その点では有権者の関心が高まり、投票率が上がりそうな、
「大義」もない方がよいと言えそうです。身も蓋もありませんが・・・。
そのように考えると、今の時期の解散総選挙というのは一定の必然性がありそ
うです。もちろん、それは「与党から見た場合」ということであって、有権者
からすればやはり割り切れなさがあるのは事実です。
選挙の費用として約700億円かかるという試算もあるようですのでなおさら
ですね・・・まぁ、遅くとも来年末までにはかかる費用ではありますが。
さて気になるのが安倍総理の思惑通り自民党が勝利できるのか、という点です
が内閣支持率は具体的にはこのように回復しているようです。
・産経 :35%→50%
・読売 :36%→50%
・日経 :39%→46%
・共同 :38%→45%
・NHK:35%→44%
・時事 :30%→42%
目覚ましい上昇ですね!「内閣改造」が相当効いたということなのでしょうか。
あるいは北朝鮮問題の深刻化で保守政党に対する支持が広がったということな
のかもしれませんが、どちらにしても「長続きするものではない」のだとする
と、「追い風が吹いている間に」選挙を急いだというのも分かる気がします。
繰り返しになりますが有権者として納得しているわけではありませんが・・・。
それはともかくとして、このまま行けば多少議席を減らすとしても自民党+公
明党の勝利ということになりそうですが、対抗馬となる野党への支持について
は産経新聞の調査によるとこういうことのようです。
・民進党に期待しない:70.4%
・小池新党に期待する:47.2% / 期待しない:48.0%
個人的には前原氏に期待したい気持ちはありますが、世論の期待としてはやは
り小池新党ですね。もし小池新党が候補者を揃えられれば強力な対抗馬となり
そうです!
他の野党と比較して「左ではない」という点も、「自民党票の受け皿」として
は良いですね。先日の都議会選挙で圧勝したことも追い風として生かせそうで
す。
都議選時の公約はひどいスカスカの内容でしたが、まぁそれも現時点ではご愛
嬌ということで・・・。
ただ1つ気になる点があるとすれば、小池新党の主な支持者が女性だとすると、
今のところこの小池新党にはそうした女性受けが良さそうな議員や候補者がい
なさそうということですね。
責任者である若狭議員も失礼ながら女性受けしそうな感じではありませんし、
合流する細野議員は確かにイケメンで、弁舌爽やかですが、過去不倫を報道さ
れた前科がありますからね・・・男性はともかく女性はそう簡単に許してくれ
なさそうです。
しかし今ほど不倫に注目が集まっていた時期でなかったのは氏にとって幸運で
したね(適切な表現ではなさそうですが)。今や不倫報道は社会的地位を奪う
ほど殺傷能力が高まっています。
不倫を許容するわけでは全くありませんが、今の社会の雰囲気はちょっと異常
です。プライバシーの無さを考えると有名人になりたいとは思えないですねぇ。
なりたいと思ってなれるものではありませんが・・・。
話を元に戻すと、小池新党にそうした「準備態勢」が整っていないというのも、
このタイミングで解散を決めた一因になっているものと思います。
判官びいきの筆者としては、ぜひ逆境を乗り越え、しっかり戦える陣容を揃え
てほしいと思います。
「選挙の顔」については最終的に小池都知事が党首に座れば解決するのでしょ
うけれど、一朝一夕には行かないのは、やはり候補者と各選挙区の組織ではな
いかと思います。
民進党系の落選候補者なら各地にたくさんいると思いますが、おそらくそのほ
とんどは政策・信条が合わないでしょうし、それではと未経験者を集めるとス
キャンダル予備軍になってしまいます。
今や何でもかんでもスキャンダルにされてしまいますからね・・・聖人君子な
どこの世にいないと思うのですが。
維新や旧みんなの党など、この際「保守系」の野党議員や候補者の方々はこの
際、ぜひ小池新党に結集いただき、追い風を十分に生かし、自民党+公明党の
対抗勢力になっていただければと思います。
烏合と言われても、日和見と言われても、落選するよりマシでしょう。おそら
く。きっと。
・・・というわけで筆者の主張は自民党の候補者を応援してみたり、小池新党
にエールを送ったりと、あっちへ行ったりこっちへ行ったりに見えるかもしれ
ませんが、ただやはりベースにあるのは「ここまで相対的に高い支持率を維持
している安倍政権を見限るのはあまりに勿体ない」という冷静かつ現実的な視
点です。
筆者は自民党支持者では全くないものの、長期安定政権のメリットは理解して
おり、今回の衆院選でも与党がそれなりに勝利し、「決められる政治」がもう
少し続くことを期待したいと思います。
もちろん、そうした長期安定政権を小池新党や民進党など他の政党が実現でき
るのであれば自民党+公明党の現与党にこだわりませんが。その点では筆者も
また日和見主義と言えます・・・。
さて、そうした政局や北朝鮮の新たなミサイル発射などがありつつも、日本の
株価も世界の株価も順調に上昇していますね!
特に今は先進国だけでなく新興国の株価も上昇してきましたので、勢いに「ぶ
厚さ」が出てきました。すでにほとんどの株式を売却してしまった筆者からす
れば寂しさを感じないでもないですが、こうした株価の好調が維持されること
を期待したいと思います。
<御礼>
今月もいくばくかの寄付を行いました。
1.植樹活動への寄付 :累計で14,100本相当になりました。
2.東日本大震災への寄付 :累計で234万円となりました。
ユーザーのみなさま、当サイトのご活用、ありがとうございます!
https://www.ginkou.info/aboutus/index.html#tree
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